(よかったらこの話は「2024年バカラ旅始め①」から読んで下さい)
結局列車には間に合わず、ミニバスでバンコクへ戻る事になった。
不思議な事にこのミニバス、バンコクからアランヤプラテートへは4時間弱で行くのだが帰りは5時間以上は掛かる。
理由はバンコクに着くと渋滞しているのもあるが、途中の休憩所でやたらと時間を使って滞在するのだ。
いつも「どのくらい休憩するのか」と聞くと「15分」だの「20分」だのと答えるが大体45~50分位は滞在する。
こんなに長く滞在せず、さっさとバンコクに戻った方が良さそうなものだが乗客達も特別不満な様子はなく、むしろこの滞在を楽しんでいる節すらある。
まあ、運転手がこの休憩所に長く立ち寄る事で、乗客達がお金を落とすので休憩所からバックマージンでも貰っているのかもしれない。
今回は「タイ飯を食べる」というテーマもあったので、どうせまた長い時間滞在するんだろうと、お腹も空いていたので屋台のカオカームーを食べる事にした。
カオカームーとは甘しょっぱいタレで煮込んだ豚足肉をご飯にかけたもので、日本人の口にもまずまずイケる。
茹で卵つきで50バーツ(約200円)だった。
もしかして時間通りに出発するといけないから多少急いで食べたのだが、案の定、車に戻っても誰も居やしない・・・(憤怒)
それでもいつ出発するか分からないので、車の見える所でウロウロしながら時間を潰したのだが結局50分も無駄に滞在した・・・
早く帰ろうよ、ホント・・・
結局バンコクのパヤータイという場所に着いたのが午後1時を過ぎており、パタヤビーチに行く気も失せ、ここから割と近いカオサンに行く事にした。
カオサンとは世界最大とも言われる大旅行者街で、ホテルからゲストハウス、レストランや旅行会社など、旅人の求めるあらゆるニーズに応える事の出来る街である。
僕も2000年頃までは結構泊まったりしていたが、何せここは交通の便が悪い。
バンコク中心部に行こうとするとタクシー、バス、場合によっては船などを駆使して移動しなければならず結構面倒くさい。
欧米人の休暇のように長い期間滞在出来るならいいが、僕の様な、しがない日本のサラリーマンの休暇には移動時間のロスが大きくて段々と足が遠のいてしまい、ここへ泊まるのは久しぶりである。
しかしこのカオサンには安宿から中級宿まで(最近は高級宿もあると聞いたがよく知らない)沢山存在しているので、行って宿にあぶれるという考えられない。
今回なぜカオサンに泊まろうと思ったかは、仕事を辞めた後の長期滞在出来そうな安宿をチェックする為である。
Airbnbの様に個人宅を安く借りられるシステムも最近では人気だが、基本的には長期のレンタルが主流だし、一度長めに借りてしまうと、飽きてしまって移動したい、と思った時厄介である。
移動したいと思った時でもすぐ移動出来る、短期でも安く泊まれる宿のチェックが今回のカオサンの目的なのだ。
当てはある。あるバックパッカーがお勧めしていた「ベラベラリバービューゲストハウス」である。
ここは厳密に言うとカオサンではない。カオサンから10分程度歩いた、バンコクを流れる大河、チャオプラヤー川添いの安宿である。
このゲストハウスはトイレ、シャワーが付いて250バーツ(約1000円)。
エアコンは無い。
往年のバックパッカーなら、「えっ高いじゃん」と思うかもしれない。
そうじゃないのだ。
タイはもうそういう時代ではない。
これでも破格の安さである。
僕も思う。昔は良かった・・・
と懐かしんでもしょうがない。
ここはかなり清潔である。
ここなら1ヶ月滞在しても3万円だし、すぐに移動してもよい。
飛び込みで行ったが1泊しか空いてないという。
本当は3泊はしたかったがしょうがない。
欧米人に人気でなかなか部屋がとれない様だ。
ポイペトからの移動と歩きまわったので疲れて、他の宿を探す元気もなく泊まる事にした。
こうして久し振りのカオサン(じゃないけど)ライフが始まった。
次回に続きます。