(よかったらこの話は「2024年バカラ旅始め①」から読んで下さい)
さて、まずはポイペトに着くと日本料理屋「NOBU」にて恒例の、必勝を祈願してカツ丼&シンハービールで昼飲みである(笑)
いつもポイペトに着くと、ここでカツ丼とビールで酔っ払う事からスタートする。
こんなポイペトの様な街に日本料理屋がある事自体が驚きだが、ここのカツ丼は結構美味い。そしてネギと豆腐の味噌汁も完璧である。
経営は変わってなければタイ人で、なんでも中東の日本料理屋で日本人から料理を教わったと聞いた事がある。
カツ丼は200バーツ(1バーツ4.16円)なので安くはない。
安くはないが、まあ無事入国出来た事、緊張をほぐす事、カツ(勝つ)丼と言う事で縁起を担いでいつもこれを頼む事にしている。
今回も勝利出来ればいいのだが。
酔っ払って部屋に戻り、少し横になってからカジノ場に向かう事にした。
チップは15000バーツ分。
前回で説明した様に、このチップは使いきらないといけない。
使い切った時、チャラで充分である。
何故ならチャラに出来れば宿泊代がタダになり、その上食事も2食付くのだから。
勝負はまずまず順調に、というか一進一退のチャラペースで進んでいった。
そしていよいよ終盤、もうちょっとでチャラ、というところで急に崩れた。
突然当たらなくなり、あれよあれよと立て直せない間に4215バーツマイナスで終了。
(ここのカジノはバンカーで勝つと5%チップを取られる為この様な端数が生じる)
やっちまった・・・
4215バーツという事は17534円のマイナス。
これで1泊2食付きが17534円、という事になる。
まずまず痛い・・・
気分を入れ替えて休憩でもして次に向かえば良かったが、むしゃくしゃしたまま近くのカジノホテルに向かい、そのまま勝負した。
どうも調子に乗らない。
ここのカジノは現ナマで勝負出来る。
現金を握りしめ、鉄火場さながらに勝負をする。
外れる、当たる、外れる、外れる、当たる。
こんな感じでジワジワと手持ちの金が減っていく。
勝負は1000バーツを基本としていたが段々と荒れてくるのが分かる。
自分でも訳分からず突然3000バーツを勝負して外して、カッとなった後また3000バーツを賭けて何とか取り返してみたり。
こんな事を何度も繰り返した。
そしてジワジワと負けていく。
こんな時は止めなければならない・・・でも止まらない。
20000バーツの現金を握りしめて勝負に向かっていたのだが、気が付くと8000バーツまで減っていた。
この時点で、先ほどの負けと合わせて7万円近くのマイナスである。
で、やってしまった・・・
ここで何を思ったか、突然その8000バーツをそのままプレイヤーに全部賭けてしまった・・・
こういう勝負は外れる。
分かっているのだ。
自分でも外れるだろうな、と思って賭けた。
でももういいや、と思った。
全てが面倒くさくなってしまったのだ。
これを外してバンコクに戻ろう。そしてビーチでも行こう。
そう考えると急に楽しい気分になった。
そうだ、そうしよう。ビーチでも行ってのんびりしよう。
そう思ってカードをめくった。
絵柄と絵柄で数字はゼロ。
最悪である。
でも気にしなっかった。
やっぱりな~、と思ってむしろ楽しい気分でさえあった。
こんな勝負で勝てるわけないよな~、と思って3枚めをめくると7が出て、3枚目を引いたバンカーの合計数の5に勝ってしまったのだ。
あれれ・・・
こういう事もあるんだ・・・と自分でもびっくりした。
今までこういう勝負はことごとく負けてきた。
こういう展開での大勝負はやってはいけない、とかつて誓ったのに全く成長してない。
でも勝ってしまった。
これはもしかして片山まさゆき氏の言うところのムカフーン状態だったのか?知らんけど。
(ムカフーン状態とは負けまくった挙句、ムカつくけどフーン、そうなんだ的な、ある種の無我の境地に達する事である)
そこで何とか盛り返したのだが結局7000バーツ、先ほどの負けと合わせて11215バーツ(46654円)の負けで初日を終える事になった。
もうホント嫌。
なんでいつもいつも初日から負けるケースがほとんどなんだろ・・・
次回へ続きます。