旅とバカラと酒と本

自分のおももくままに書き綴るブログです

コロナ後のカジノ旅④マニラ

美鈴のランチと昼ビールで気持ちよく酔っ払い、しばらくホテルで眠った後に再度カジノに復帰した僕はマイナスを取り返した事もあり、もう負けるというイメージなど微塵もなかった。

 

しかしそこから今度は18900ペソの惨敗・・・

 

この時は大体1000~1500ペソ(1ペソ2.6円)をベースに賭けていたが

この賭け金でこの負けは結構調子が悪かった事を意味する。

18900ペソといえばおよそ5万円である。

サラリーマンの僕にとってはかなり痛い金額である。

 

打ちひしがれた気持ちで何とかこの金額で思い留まった。

この辺は自分で言うのもなんだが最近の僕のちょっとした成長である。

以前であれば更に歯止めが効かず突っ走って有り金全部失っていたかもしれない。

 

何年も前にまだバカラをやってなかった頃、マカオに大小というサイコロを使ったゲームをしに行った事があるが、最初から調子が悪かったにも関わらずそのまま突っ走り、有り金のほぼ全てを失なって初日の数時間にて全て終了、という事があった。

その時は残り3日間何をするでもなく、ただただ無為に帰国の便を待つという悲惨な目にあった事がある。

 

それから比べればここで思い留まったのは少しは成長したと言えよう。

 

翌日の午前中の勝負では場所を変えて、前日マイナスを取り返したシティステートタワーホテルのカジノに向かった。

そしてそこで出会ったのが今までバカラで見てきた中で最もツキのある男だった。

 

男は僕のひとつ席を挟んで左の席にいたのだが最初は2万ペソ位のチップをテーブルに並べてプレイしていた。

当たると大胆過ぎるほど賭け金を増やし、僕は内心「あ~あ、やめときゃいいのになぁ」と半分さめた目でみていた。

しかしこれが当たる当たる・・・

どんどんテーブルのチップが増えていくのである・・・

 

流れ的にそれは無いだろうと僕の考えとは全く逆に賭けた時でもピタ、ピタッと面白い様に彼が賭けた結果通りになるのだ。

最初は僕も彼の逆に賭けていた時もあったが終いにはどれだけ自分の考えと違っても彼が賭ける通りにチップを置く様になった。

彼の様に凄まじく大胆に賭ける事は出来なかったが、それでも僕も彼のツキに乗っかって、一気に取り返すのは難しいと思われた18900ペソの負けを全て取り返して更にはプラスに転じていた。

彼の方は、と見ると何とテーブルに置かれたチップが20万ペソを超えているではないか!

20万ペソと言えば52万円である。

フィリピン人と思える彼にしたら彼らの平均年収を超えた?金額をわずかな時間で稼ぎ出した事になる。

7万ペソ位まで増えた時、更に大胆に賭け出したのを見て「おいおい、もうそこで止めときなよ!」と内心ハラハラしていたのだが愚かなのはこっちの方だったのだ・・・

 

その後彼はテーブルを去り、僕もその後しばらくプレイしたが調子が上がらず手持ちのチップを減らし結局プラス19000ペソで何とか昨日の負けを取り戻したのであった。