マニラに行くと大体1日2~3回バカラの勝負をしていた。
治安があまり良くないので深夜のバカラ勝負は避け、夜10~11時にはホテルに戻る様に心掛けてせっせとカジノ通いをしていたのである。
午後の勝負で勝った後、夜の勝負で鬼門のニューコーストホテルに行ったところ、案の定1万ペソやられ、せっかくの勝ち分を半分近くまで減らし
「止めときゃよかった~~~!」
と発狂しそうになったが、その後すぐに相性いいシティステートタワーホテルに移動し見事12000ペソを取り返し、2000ペソではあるがかわいく上積みすることが出来て3日目を終了した。
これでトータル25200ペソ(約66000円)のプラスである。
ところでマニラにカジノ旅に出た場合、僕にとってはカジノ以外する事がなく(KTVに興味がないので)たまにぶらぶらとロビンソンというショッピングモールに行く事がある。
ここはかなり巨大でぐるっと廻るだけでも結構な時間が掛かり、気分転換や時間つぶしには打ってつけな場所である。
タイなんかでもそうだがこういう所に行くと驚くのが日本の飲食業界の進出ぶりの凄さである。
日本の大手飲食チェーン店を相当数見る事が出来る。
カレー、牛丼、ハンバーガー、ラーメン店、ファミレス、定食屋、寿司、居酒屋などなど。
あと日本食人気にあやかって現地資本と思われる聞いた事のない日本食屋も多い。
そんな中、面白い名前のパン屋さんを見つけた。
店名「くもり」・・・
日本人からしたら何故「くもり」?そこは「晴れ」でしょ!
と、思わずつっこみを入れたくなるところであるが直後に思い出した。
タイなんかでは「今日はいい天気」というと「くもり」の日を言う、と聞いた事がある。
タイやフィリピンの様に毎日暑い国ではくもりの日こそがベストであり、それで店名が「くもり」になったのではないか?
推測ではあるがおそらくはそういう事なのではないだろうか、と独りごちた。
そして最終日。
わずか4日のバカラ旅ではあるがバカラだけするには充分である。
飛行機は午後2時頃の出発である為、午前中勝負をするには充分な時間がある。
そこで少し迷った。
このまま勝ちを確定させて止めるか、更に勝ちを積み上げるか?
迷ったふりをしていたが自分の中ではもう既に答えは出ていた。
答えは「GO!」である。
バカラをやりに来て時間があるのにやらないわけにはいかない。
それに勝ちは費用を除けばわずかである。
こんな程度で満足していてはギャンブラー(サラリーマンだけど)の名折れである。
「GO!!」
・・・結局1万円ちょっと勝ちを減らしちゃったです・・・
・・・やらなきゃよかったです・・・