旅とバカラと酒と本

自分のおももくままに書き綴るブログです

旅のあれこれ⑮ 日本の冬に熱帯を旅する事

日本が冬の時に暑い国を旅するのは最高である。

特に1月10日頃からの寒いにも程がある極寒期にタイなどの東南アジアの、丁度乾季で毎日快晴で暑い国に行くのはそれだけで幸福な気持ちになれてお得である。

特に何もしなくて短パンTシャツでだらだらと街をぶらつくだけでも「あぁ、今日本は最低気温が0度くらいでみんな凍えてるんだよな~」なんて思うだけで口元がゆるんでニヤリとしてしまう。

僕はいつも武蔵野線の東松戸で乗り換え北総線で成田空港へ行くのだがこの東松戸のホームが実に寒い。ビルでいうと3~4階くらいの高さで吹きっさらしのホームである。

午前の便でタイに向かう事が多いのだがそうなると東松戸のホームに立つのは朝の7時頃である。気温は0度前後で吐く息は白く、ホームに立っていると早く電車が来ないか、そればっかり考えてしまう。

しかしそれさえもタイに着いた時を想像するとおいしいオカズである。

タイとの気温のギャップは大きければ大きいほど良いのだ。

タイに着いてしばらくはエアコンの効いた通路などを歩くので今ひとつ南国に来た実感はあるにはあるが若干弱い。やはり空港から外に出た時が最高である。

僕はドンムアン空港に着く便を利用する事が多かったが空港からはバスに乗る為、建物から外に出たその瞬間、晴れ渡った空、まとわりつく熱気、そしてその騒音にさえ魅了され「あぁ、タイに来たなあ!」と満たされた気持ちになるのが常である。これだけで来て良かったと思えるのである。

 

ところで話は変わるが外国に行くとその国の空港に降りた瞬間、独特の臭いがあるものである。

それらはそこに住む人々の体臭や食べ物の臭い、生活に基づいて使用される様々な物質、それらが空気に溶け込んで街中に流れ、独特の臭いを作るのだと思われる。タイに着くといつもタイの臭いがし、タイに着いた事を実感させてくれるのだ。

 

それにしてもやっとコロナが収まりかけ海外に行ける様になったのだがこの航空券代金の高さはどうにかならないものだろうか。検索するとタイあたりで6万円くらいはしていて今までの3倍である。バカラをやるサリーマンとしては回収するのが大変なのである・・・