旅とバカラと酒と本

自分のおももくままに書き綴るブログです

バカラ探求&攻略③

沢木耕太郎の「波の音が消えるまで」というバカラを題材にした小説の中に、次に出る目に関して「そうかもしれないし、そうではないかもしれない」といった一文があります。

これは賭ける人の思いがどんなに強かろうが次に出る目の確率は常に半分でありバンカーかもしれないしプレイヤーかもしれない、といった事を表現したものである。

バカラをしばらくやっていると正にこの通りだなあ、と実感する。こちらの思い(例えば次外れたら持ち金がなくなってしまう、とか流れ的に次は絶対プレイヤーが出るはず!と思う事等)などお構いなしに結果は淡々と現われる。

あまり独りよがりに思い込み過ぎていきなり大金を賭けたりしない方がいいかもしれないという戒めになる一文である。がしかし、強い思いがなければ大きく賭けられないのもまたバカラである。

ここで大事なのは如何に自分のツキの状態を客観的に把握出来ているかどうかがポイントであると思う。ツイている状態なら大きく賭けていけば良いし、ツイてない状態なら賭け金は抑えるという事になる。

バカラは麻雀などと違い個人の技術によって勝敗を左右されるギャンブルではない。もし技術があるとするなら僕はこのツキの把握が的確に出来るかどうかであると思う。

ただし問題なのはツイてない状態は比較的分かりやすいが、ツイている状態はその時はあまり実感がなく後になってあの状況はツイていたなあ、というケースが多いことである。