旅とバカラと酒と本

自分のおももくままに書き綴るブログです

シェムリアップへの行き方

タイへの陸路での入国は年に2回までになりましたのでポイペトでカジノを3回以上楽しんでタイに戻ろうとすると3回目以降は空路で戻る事になります。面倒臭いですね。

そうなると大抵の場合シェムリアップまで行って飛行機で戻る事になります。

かつて2001年にアンコールワットを見る為にポイペトからシェムリアップに行った時はまだ道路も整備されておらず、ピックアップトラックにぎゅうぎゅうに詰め込まれて、7時間かけてたどり着いたものでした。

現在一番安くシェムリアップに行くにはキャピトルバスで行くと5ドルで済みますが昨年(2019年9月)このバスで行ったところ途中乗り換えがあり、そこで2時間位待たされ結局5時間位かかる事になりました。

なので一番お勧めなのは乗り合いタクシーで行く方法です。乗り場はカンボジアの入国審査の建物のすぐ側で料金は交渉や相手によりますが僕は9ドルで行く事になりました。

その時の車のはトヨタハリアーで実に快適で2時間ほどでシェムリアップに到着する事が出来ました。バスと比べると少し高いですがトータルで考えれば断然この方法をお勧めします。

ポイペトの日本食レストラン③

ここポイペトには驚くべき事に日本人の女性がやっている日本食レストランがあり、店名は国境食堂HARUと言います。カンボジア人の旦那さんと経営してる様です。

しかしここ、カジノがある場所からかなり遠いです。とても歩いては行けないのでバイクタクシー、通称バイタクで行く事になります。が、バイクの運ちゃんに「ジャパニーズレストラン」等々言っても全く通じません。どうやら「ボレイサンホー」と言うのがいい様です。地名なのかな?

このレストランの近くに工業団地的な所が出来た様で、このHARUという食堂は単身赴任のお父さん方の憩いの場になってる様でなによりです。お父さん達にとってはこんな所で日本人女性が作る日本食が食べれるなんて正に奇跡の様な事だと思います。本当にそんな場所なのです。

僕が行った時はお昼時でランチメニューのみで、別にランチメニューでもいいのですが定食系ランチでおかずをつまみにビールを飲もうと目論んでいた為その際のメニューがカレーとかおにぎりとか、その他は忘れましたがつまみに向かない内容だった為本当に残念ながら断念しました。

何故なら何とここにはもう一軒すぐそばに「やきとり大将」という日本に本店があってシェムリアップにもお店がある居酒屋があるのです。

昼間もやっており、そこに入ると何故か日本語がペラペラなカンボジア人が話しかけてきました。彼は九州にいた事があり、今はシェムリアップ店も含めてこの辺のエリアマネージャーをしているとの事でした。ここのところこの店が苦戦しておりその指導の為に臨店しているとの事でした。

その店で天ざるソバとその他を注文した後、早速ビールを頼むと「ない」との返答・・・

 

「へっ?」

 

居酒屋なのにビールがない? どゆこと?

するとこれから買ってくると言う。まぁいいけどね・・・

 

そして買って来たビールを飲もうとすると全く冷えてない・・・

おいおいおい、これじゃ昼ビールの計画が台無しだよと、何とか冷して欲しいとお願いすると氷水で冷やしてくれて何とか飲める状態に。

 

「プハーッ うめー!」やっと昼ビールにありつけたあ、と喜んで1本目を空けて2本目を頼むとまたもや「ない」との返答・・・

 

「へっ?」

 

どゆこと?

聞けば1本しか買って来てないという。

出た、東南アジア思考・・・

この手の「ちったぁもうちょっと考えてくれよ」的なおバカさは東南アジアを旅しているとたまに出くわす事があるがここで出くわすとは・・・

あのね、あと3~4本ほど買って来てくれない?とお願いしてその後何とかビールにありつく事が出来たがしかしここは料理も酷かった。

ソバのつゆはたぷたぷの大盛で大量にゴマが入っており、味もそばつゆとはちょっと、というか結構違う・・・

てんぷらもカリッどころかベチャッでころもが厚すぎるし見た目も酷い・・・

店長は当然カンボジア人なのでまあ、仕方がないんだろうなあ・・・

 

あの、マネージャー、早速分かりました。苦戦の理由が。それはですね・・・

 

言いませんでしたけどね・・・

そういえばHARUには日本人のお客さんが3~4人入ってたけどここにはこんなにいっぱいメニューがあるのに何でお客は僕1人なのかよーく分かりました。

これは2~3年前の話だからもうないかもしれないなあ、この店・・

ポイペトの日本食レストラン②

そんな訳で外国に行っても日本食を求めるワタクシがポイペトで調査したところ4軒の日本食レストランを発見しました!

いやぁ~意外とあるものですね、ビックリです。初めてポイペトに来た方ならこんな所に日本食レストランがあるなんて絶対に思わないでしょう。ていうかあってもすぐ潰れること間違いなし、そんな感じの街なのです。

ホリデイパレスというカジノホテルの中にあるお店を除けばどれも庶民的な価格です。中心部にあるのはNOBUというタイ人がやってるレストランです。

有名なスターベガスというカジノへ行く左側にあります。オーナーのタイ人はなんでも中東の日本食レストランで日本人から指導を受けたとの事で意外と本格的な日本食を出します。夜に行くといつも満員で驚いてしまいました。世界的な日本食ブームなのかタイ人や中国人がサーモンの刺身をメインにぱくついております。

ほとんど朝から夜までやってますが昼に行くと衝撃を受けます。それは何かというとめちゃくちゃハエが多い・・・

昼はほとんど客がおらずハエ達は僕に集中するのか次から次へとハエが寄って来て落ち着いて食べれません。夜は気にならないんですが・・・

これを見てしまうと刺身など生ものは注文する気になれずいつもカツ丼を頼み、カツをつまみに昼からシンハービールでいい気分になっております。カツ丼は日本の物とそんなに変わらない出来栄えで200バーツ(700円弱)。まあ、カンボジアではバカ高ですが日本の値段とさほど変わらない為よしとしています。

ポイペトの日本食レストラン

話は変わりますがワタクシ外国に行った際に何を食べるかと言いますとこれが圧倒的に日本食なのです。外国で食べる日本食ほど美味いものなし!というのが現在のワタクシの旅の哲学であります。

 

せっかく外国に行ってその土地の料理を食べないとは何事か!

 

そんな声が聞こえてきそうです。すいません・・・おっしゃる通りです。

が、少し言い訳をさせて頂きますと現在はこんなワタクシですが、かつては外国に行ったならその国の食事で済ますべし、という哲学のもとその土地の食事を美味い美味いと今考えると少し無理をしながら食べておりました。

ところがその考えが変わったのは今から10年ちょっと前にカンボジアのビーチリゾートのシアヌークビルで「空海」という日本食レストランに行った事がきっかけでした。

今考えても最高のレストランだったと思います。以前はビーチのすぐそばにありましたがその後移転したそうです。また現在営業しているか分かりません。その時は「はっぱ」という意味深なレストランと併設されてました。

何が最高だったかと言いますと、そこはエアコンなど無い簡素な作りのお店でしたが天井には大きなファンが物憂げに回って心地のいい風を届けてくれた上、店内にはいつもジャズが流れ、吹き抜けの構造だった為に自然な風も通り抜けるといういかにも南国的な快適さのあるレストランでした。

オーナーは日本人のご夫婦でお子さんがいらっしゃるという話でしたが(従業員のカンボジア人が教えてくれました)やはり日本人が作る料理なだけあってしっかりした日本の味でしたし、何より、刺身が最高でした。

シアヌークビルは港町で魚市場がすぐ近くにある為そこで仕入れた地場産の魚をオーナーが格安で提供してくれていたのです。その値段何と1皿1.5ドル!当時のレートで120円!

その魚も日本ではまず見る事のない魚達でした。例えばバラクーダの刺身やギンガメアジなどなど。たぶんこれを日本で食べたなら決して美味しくはなかったと思います。大体南洋の魚は締まりがなくぶよぶよで味が大味ですので。

でもその時はとても美味しいと思いました。何故ならこんな所で新鮮な刺身が食える!しかも本格的な日本の味がこんな日本から遠く離れたカンボジアの辺境の地で味わう事が出来ているという感動が後押していたと思います。周りを見れば正にカンボジア。そんな中ここだけは日本の様でとても落ち着ける。

これすごくいいなぁ~とその時思いました。外国という非日常の環境の中で食べる日本食最高!と。

今でもバンコクへ行くとよく刺身を食べたりしますがたいした刺身は出てきません。大体イカとかシメ鯖とかサーモンとかマグロだけです。マグロも本マグロならいいですがたいていメバチかキハダかよく分かりませんが下級のマグロです。でもこれが結構美味い。これも外国という非日常の空間の中で日常を味わうというギャップがもたらす味増し効果ではないかと思うのです。

 

そんなわけでワタクシはポイペトでも日本食を探し求める事になるわけですね。

前振り長くなりました!

ポイペトの治安

ついこの前まで地球の歩き方にはポイペトは危険な街なので決して泊まらないように、との記述がありました。泊まるならアランヤプラテートかシェムリアップまで行きなさいと。

それでは最近のポイペトの治安はどうかと言うとまず問題ないと言ってよいと思います。

何度か夜中の2時、3時にカジノからカジノへ移動をした事がありますが普通に屋台が出ていたりして危険な雰囲気はほぼ感じられません。もちろんカジノが密集している中心地に限ってしか知りませんが。

実はポイペトに日本人の知り合いでAさんという方がおりまして、彼が言うにはこれまでポイペトで危険な目にあった事は1度しか無いとの事。その1回も地元のカンボジア人と何かで言い争いをしたら悔しかったのか何時間か経って会った時に棒で殴りかかられたとの事(充分危ない)。なのでまあ、ホールドアップ的なものではないし突然何の理由もなく襲われる、といった心配は現在のポイペトではあまり考えられない様に思う。

彼はもう5~6年以上ポイペトのゲストハウスの1室を月に100ドルで借りて、いくばくかの貯金をカンボジアの銀行に預けてその利子で生活している人です。彼曰く月の生活費は家賃の他に100ドル程度しか使わず合計およそ200ドルで生活しているとの事(驚き)。

なぜこんな事が可能なのかと言えば物価が安いというのはありますし、彼はカンボジア飯しか食べません。更にカジノでは時間帯や曜日によっては食事を無料で振る舞う事があり、彼は沢山あるポイペトのカジノ巡りを毎日の日課としておりそれらの情報にも精通しているのです。

またカジノでたまに配られる無料の金券(カジノで使う事が出来て当たればお金に換えられる)の配布時間もバッチリ知り尽くしているのでその時間になるとちゃっかりゲーム台に座っている。

そんな彼に連れられてこんな所にカジノがあるの?と驚く様な所まで何度か一緒に行った事があるが、そういう場所はもちろんカンボジア人しかいないし賭ける金額がぐっとお安くなり下手をすれば毎回の様に絞る事が出来るのである。

ポイペトという街

通常の旅行者にとってポイペトはタイからシェムリアップ(有名なアンコールワットへの拠点となる街ですね)へ向かう為の単なる通過点となる街に過ぎないと思います。

初めて来たのは2001年でしたが実際アンコールワットへ行く為でした。

その時のこの街の恐ろしさというかおどろおどろしさは結構なもので未だに強い印象となって僕の記憶に刻まれております。

この街に入った途端、何とも言えない嫌な臭いとホコリまみれの汚い空気。ドロドロの道路にトラックからこぼれ落ちるほどに積まれたゴミの山。何より得体の知れない邪悪な空気がイヤという位に感じられるのです。例えるなら北斗の拳に出てくる悪党達が支配する街の雰囲気にそっくり・・・

 

「この街アビナイ・・・」

 

僕の頭上に搭載された旅の危険感知アンテナが鬼太郎並みにビンビンにおっ立っておりました。

ビザ取得所に並んでおりますと目を真っ赤にした(大麻か酒か分かりませんが)銃を肩に掛けた警官なのか兵士なのか分からない奴がフラフラと、正に絵に描いた様にフラフラしながらこちらに近づいて来るのです。

 

「キ〇ガイに刃物」!! リアル版の格言体験旅行。

 

 

「あわわわわ・・・」

 どうするどうすると慌てるものの何も出来ないで立ちすくしていると、そいつを見つけた少し離れた所にいた子供達が何故かヤイのヤイのと奴をはやしかけ始めました。すると怒ったそいつが子供達を追いかけ始めどっかに行ってしまったというシュールな展開。

 

一体何だったんだろう・・・?

 

 

マルチプルビザ

まさか正規のビザ発行所で堂々と不正が行われているとは日本人の感覚からしたら信じられないところですがこれがカンボジアなのです。

ところで通常旅行者が取得するビザはシングルビザという一回こっきりのビザですがカンボジアにはマルチプルビザと言って何回でも出入り出来る便利なビザがあります。これを知るまで何と無駄なビザ代を払っていたことか!

このビザには1年、2年、3年とあり、これに気づいてからはまず1年のを取得したものの料金はUS40ドルと通常のビザ(30ドル)と大して変わらないのに何回でも出入り出来る上にビザを取得する煩わしさから解放されるのでカジノによく行かれる方には大変お勧めです。

そして1年ビザなど結構あっという間だったので前回は2年のビザを取得しました。ちなみに料金は65ドル。しかしこのところの武漢ウィルスの影響で全く使用出来ないまま期間だけはどんどん過ぎていくという・・・

やっぱり3年のにしとけば良かったっす。

カンボジアのビザ取得と悪党達

タイを出国し道路を渡って左へしばらく行くとアライバルビザ発行の為の小さな建物があります。何でこんなに係の人がいるの?といった感じで暇そうな男たちが数名、何をするわけでもなく建物の中でくっちゃべっています。

記入台にあるビザ申請用紙に書き込んだ後、パスポートとお金を一緒に窓口に差し出すわけですがここで間違いなく賄賂を要求されます。

しかしそれは一見して賄賂とは分からない巧妙?なやり方で、窓口にパスポートと書類を提出しようとしたその時、近づいて来た男が手書きのボードを無言で差し出し本来1000バーツの料金(またはUS30ドル)のはずなのにそこには1200バーツと書かれているのです。ちなみにカンボジアの通貨はリエルと言いますが同時にUSドルも流通しています。しかしタイに隣接したここポイペトでは圧倒的なタイバーツの強さから普通にタイのお金が使われているのです。

事前に料金を知っていた旅行者でも「あれ、値上がりしたのかな」と払う事もあるだろうし、料金を知らなかった旅行者ならあっさり払う事になるでしょう。

この無言でボードを差し出すのがミソで、これを口頭でやってしまうと他に旅行者がいた場合ここでの不正行為を知っている者も多いのでばれてしまう可能性があるわけです。

相手からすれば騒がれたくないので、もしその様な目にあったら「俺は正規の料金を知っている」と毅然と対応すれば大丈夫です。ちなみにそのボードにしても手書きの小汚い字で、手作り感満載のいかにもカンボジア的な代物です。

 

ポイペトへ

タイを出国してカンボジアに入ると世界がガラっと変わるのに気づくと思います。例えるなら秩序から混沌へ、といった感じでしょうか。

まあもっともアランヤプラテートに秩序があるのかい?と言われたらごめんなさい、と言うしかないのだが。

通常カンボジアへ入国する旅行者は事前にビザを取ってない人以外はこの国境でビザを取る事になります。タイを出国するとビザを取る為に道路を横断する必要があります。何故ならビザ発行所が道路を渡ったところにあるからです。これはカンボジアが初めての旅行者には第一関門になるかもしれません。次から次へと走ってくるバイク、車、大型トラックなどを避けながら道路を渡るのは普通の日本人にはなかなかのカルチャーショックかもしれません。

アランヤプラテートからポイペトへ

バスがアランヤプラテートの終点に着いたら乗客は皆ポイペトに向かって歩き出しますので流れに沿って歩けばOKです。2~3分歩くとセブンイレブンがありますのでそこの角を左に曲がります。

すぐ線路があるのでそこを越えるとカンボジアはここを左折、という看板がありますのでその小路へ左折して下さい。

そこ辺りになると怪しげな人達がビザを取ってやるとか俺が案内してやるとか纏わりついて来るので一切無視してズンズン進んで行くとタイを出国するイミグレーションがあります。

出国は実にスムーズで1~2分でタイを出国する事が出来ます。しかしここからは旅慣れてないとそこそこアジアの旅の洗礼を受ける事になるかもしれません・・・