ツキの流れが変わったケースでこういう事があった。
あまりツキがない状態でじわじわマイナスしている時だった。
僕はプレイヤーに賭け、配られた2枚目カードの合計は5であった。対してバンカーの2枚の合計は2。この場合両者とも3枚目のカードをめくる事になる。
僕は気合を入れてカードを絞ったが、何という事かカードの数字は6・・・最悪である。
5と6で3枚の合計はほとんど最低と言ってもよい「1」である。
僕は完全に投げやりな気持ちになっていた。
相手のバンカーは完全に勝ちを確信し、配られた3枚目のカードを普段であれば当然絞ったであろうに全くカードを見る事もなくポイッとディーラーに投げ返した。それもそうだろう。彼は「8」を引く以外負ける事はない。
すると何という事だろう。ディーラーが放り投げ返されたカードをめくるとあり得ない事に現れた数字は「8」であった。
それまで余裕でニヤニヤしていた彼の顔が一瞬にして曇ったのが分かった。
彼の合計は2と8で「0」。僕はなんと「1」で勝ってしまったのである。
そこからの僕はそれまでのストレスが溜まる状態が嘘の様にツキだし順調に勝ちを積み重ねていく事が出来た。