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自分のおももくままに書き綴るブログです

絞り(しぼり)2

拙い文章力でこの「絞り」の魅力を何とか伝えたいと思います。配られた2枚のカードはあっさりめくってしまおうとゆっくりめくろうと中身の数字が変わる事はありません。しかしバカラにおいては絞る権利を与えられた、一番大きな金額を賭けたプレイヤーは間違いなく手に力を込めてゆっくりとそして祈りを込めてカードをめくります。

絞り方は実に人それぞれで個性的です。典型的な絞り方は、まずはカードの短い方の辺のふたつの角を人差し指と親指でそれぞれつまみ角の数字を隠しながら3分の1程度めくります。これを縦絞りと言います。

するとカードの数字によってダイヤやスペードなどのマークが1列または2列になって現れます。数字は親指で隠してあるので分かりません。1列であれば2か3という事になりますし2列の場合は4から10の可能性があります。興味があるなら実際にトランプでやってみるとよく分かります。

次に横絞りに入ります。カードの長い方の辺も同じ様に2つの角を人差し指と親指で数字を隠しながらつまみ3分に1程度めくります。

するとダイヤやスペードなどのマークが2列または3列、もしくは4列になって現れます。2列であれば4か5、3列であれば6か7か8、4列であれば9か10という事になります。

仮に最初の数字が5であれば2枚目の数字が4と5では全く天と地の結果になります。4なら9、5なら0になるからですね。

2枚目に横絞りを3分の1程度めくったところではまだ4なのか5なのか分かりません。真ん中に何もマークが無ければ4で合計が9になるので最高ですがマークが付いていれば5で合計が0で最低になるわけですのでゆっくりと力を込めて「付くな」「付くな」と祈りを込めながらめくるわけです。

これが何とも言えず楽しい(笑)。

周りの同じところに賭けた人達も一緒になって心の中で応援していますし中には声を出して応援してくれる人もいたりします。

反対に賭けた人達も内心で「外れろ、外れろ」とある意味皆が一体となって1枚のカードに集中するのです。