(よかったらこの話は2024年マニラ・バカラ旅①から読んで下さい)
これだけ負け続けたのはちょっと記憶にない。
昨日の13000ペソ(35100円)のプラスから、あと少しで今回の旅費を回収出来ると軽く考えていたところ、4ヶ所のカジノを廻って4連敗し、計34000ペソ(91800円)の大敗を喫してしまった。
これはサラリーマンの僕にはかなり痛い金額である。
バカラはこれが怖い。
基本的には2分の1の確率で当たるゲームであるが、当然の事ながら2回に1回規則的に当たるわけではない。
バンカーがずっと勝ち続けたり、あるいはプレイヤーがずっと勝利し続けたり、ある時はバンカーとプレイヤーが2回ずつ連続で勝ち続けたりして、勝敗は実に複雑な出方をし、最終的には2分の1の確率に収束していく。
最終的には2分の1ではあるのだが、その過程の複雑な出目をひとつひとつ当て切るのは至難の技で、当然ではあるが連続して全く当たらない事もあれば、逆に連続して当たる事もある。
このどうにもこうにも連続して当たらない時を如何にして凌ぐかがバカラの重要なポイントにある。
重要なポイントではあるが、今もって答えは出てないし今後も確かな答えは得られない気がする。
気休め程度な方法としてはテーブルを替えたり、あるいはカジノごと移動したりするのもひとつの手だ。
また、意地を張らず、不調を察した時点で早急に勝負を中止するのが最も賢明なやり方であろう。
しかしこの程度で解消出来るなら誰でもバカラで勝ち組になれるわけで、究極的には嵐(不調の波)が過ぎ去るのをじっと待つしかない。
僕は4ヶ所のカジノで4連敗したあと、意地になってそのまま取り返す為の勝負をしたい気持ちをぐっと抑え、一旦部屋に戻りビールを飲んでふて寝する事にした。
そしてこれが良かったのであろうか、それからの勝負では3ヶ所のカジノで小さくではあるが3連勝し、17500ペソ(47250円)を取り返した事で、初日からのトータルを3500ペソ(9450円)のマイナスまで減らす事が出来た。
ところで今回のバカラ旅では、今まで行った事のないカジノも攻めてみる事にした。
4連敗したカジノの3ヶ所目と4ヶ所目がそれである。
3ヶ所目はWinford Risort and Casino Manila(ウィンフォード リゾート アンド マニラ )で、僕の滞在するホテルの最寄り駅 Pedro Gil(ペドロ ヒル)から6駅先のTayuman(タユマン)駅から徒歩5分程度の所にある。
ここは結構高級感のあるカジノで客層も良く、雰囲気も良かったのだが、勝負に負けた事で苦手な印象が出来てしまった。
賭け金は1000ペソからだが多くは2000ペソからであった。
機会を作ってまた勝負しに行きたいと思っている。
4ヶ所目に行ったのはペドロ ヒル駅から4駅目のDoroteo Jose駅(ドロテオ ホセ)すぐのManila Grand Opera(マニラ グランド オペラ)である。
ここは非常に庶民的だがその分客層は悪く、マナーの悪い客も多いイメージのカジノであった。が、個人的には嫌いではなく、むしろ親しみ易い雰囲気だと感じた。
実際最初の勝負では負けたが、ひと休みしてからの勝負では勝利し、負け分の大半を取り戻した。定期的に行ってみたいカジノである。
ここはバカラは500ペソから賭けられた様な気がする。
そして最終日に勝負を託す事になった。