ちょっと大胆な事を言ってみようかと思う。
これを言って、もしかしたら大多数の人は「そんなこたぁない!」と反論するかもしれない。
何かと言えば「台湾は本当に飯が美味いのか?」という事である。
通説によれば?台湾は飯が美味いという事になっている。
テレビ番組で台湾飯を取り上げている時もレポーターは皆が揃って「美味い、美味い」と言うのが定番だ。
そこでワタクシは思う・・・「そりゃホントかね?」と。
言っておくけれど僕は台湾は嫌いではない。嫌いどころか親日と言われる台湾に好意すら持っているくらいだ。故に貶める気は全くない。
でもみんながみんな「美味い、美味い」って・・・( 一一)
でもあれですよ、僕の場合ろくな所で食った事がないし、そのほとんどは屋台と大衆食堂の食べ物だし、思い出のほとんどは30年以上前の味覚の記憶なので最近は随分変わっているのかもしれないし、第一味覚というのは極めて個人的な嗜好であって人の感じ方はそれぞれ全然違うしむにゃむにゃむにゃ・・・
でも美味しいものに出会った事がないのです・・・
初めて台湾に行った時は基本的にタンツーメン(担仔麺)とルーロンファン(魯肉飯)をメインに食べてた様な気がする。まあ安かったしそんなに悪くはないのだがタンツーメンはどこか間が抜けた味だったしルーロンファンは薬草臭い味だった記憶がある。
その他にも餃子(水餃子)やオアチェン(牡蠣オムレツ)なんかも台湾でメジャーな食べ物なので食べてみたのだが餃子は味がとぼけているというか旨味がなくオアチェンは油ギトギトでいただけなかった。
とはいえ初めて行ったのは26歳の時で味覚も今の様に固定化されておらず「まあこんなもんかぁ」と特に不満もなく食べておりました。
あ、一個だけとびきり美味しい食べ物がありました。
それは屋台で食べたドリアン!これは美味かった!
台湾でドリアンが食べられるのも驚きだったし時期が良かったのでしょうか、とても果物の味とは思えないねっとりと濃厚な甘さの記憶が舌に残っております。
そして特に残念だったのが駅弁。あれは高雄から台南に向かう列車だったろうか。
列車に乗りながら車窓を眺め、駅弁を食べながらビールを飲むという最強の組み合わせを楽しもうとウキウキしながら駅舎で弁当を買い、いざ列車が動き出したところで弁当をひらくと・・・
出てきたのは白飯に豚肉を焼いたものが2枚だけ。まあそれはそれで豚肉も少し大きめだったし味が良ければいいのだがこれが激マズ・・・
どうしたらこんな味付けができるのか?という様なとうてい受け入れられないヒドイ味・・・(まあ食べましたけどね・・若かったし・・・)
このあたりから日本人にとって台湾に美味いものってあんまりないんじゃないのかしら・・・という考えが浮かんで来る様になりました。
重ねて言いますが僕は小籠包で有名な「鼎泰豊」も行った事ないし中級以上のレストランも入った事はないのであくまで僕が出会った極々限定された屋台やお店の味に対しての感想です。
一度乗り換えで半日くらい台北に滞在した事があったんだけど、その時奥さんも一緒だったんでちょっと台北をぶらぶらしてみるかという事で三越百貨店に行ってみた事がある。(台湾にも三越がある)
おなかがすいてたのでフードコートで台湾のうどんの様なものを食べる事になったのだがこれがまた激マズだった・・・
これもまたどうしたらこんなヒドイ味付けになるのだろうという、漢方薬を混ぜた様な味だったのだ・・・
うどんとかならまあそんなに外れはないだろう、ましてや日系のデパートだし、と考えたのは超甘かったのだ。
これには奥さんも絶句し、「ああ味覚は俺と同じだったんだなぁ」と妙に納得した記憶がある。奥さんは台湾では1食しかした事がないのだが、以来ふたりの中では「台湾は飯がまずい」というのが通説になっている。(台湾ごめんなさい・・・)
その後2015年にはぐるっと台湾を一周する1人旅に出たのだが訪れた庶民の店ではやはり美味しいものには出会えず(この時は極力日本食を食べてたけど・・・)現在に至る、という状況です・・・けっして美食家ではないはずですが・・・